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2022年度FUXION ワークショップ進捗共有会が開催されました
開催レポート

2022年度FUXION ワークショップ進捗共有会が開催されました

2022年10月29日、事業開発プログラムFUXIONの2ndステップであるワークショップの節目となる進捗共有会が開催されました。

進捗共有会は2022年8月から、名古屋市内の事業者と、学生メンバーやデザイナー、ビジネスパーソンがチームをつくり、約3ヶ月の間に取り組んできた共創活動の歩みを共有する場です。

ワークショップ期間のこれまでの歩みは以下の通り。

当日は各チームからの発表の後、アドバイザー陣からのコメントが贈られました。
各社の発表サマリーと主なコメントをご覧ください。(一部抜粋、編集しています)

<株式会社アイワ工芸>
・進捗報告内容
事業アイデア:装飾プロデュースの年間サブスクリプションサービス

・アドバイザーコメント
学生が経営者の本音に迫れたことは素晴らしいと思いました。
クリエイティブが事業者にできることは、本人が持っている力を引き出すことなので、いま見えている状況をどうポジティブに変換できるかがとても大事。常識や固定概念、かっこよさよりも、経営者が頑張ってやりたいと思えるポイントをどう見つける方、これから重要になると思います。(株式会社RW 稲波さん)

<アルコム株式会社>
・進捗報告内容
ビジョン:「木持ちよい」ひと時をつくる、あなたに。

・アドバイザーコメント
ブランドビジョンに含まれる一つ一つのキーワードを底がなくなるぐらい深掘りしていってほしい。世界中の木製品をリサーチし、技術×素材×用途をしっかりと見つめ直しながら、どんな商品をつくるか考えていきましょう。(トランクデザイン株式会社 堀内さん)

<合資会社京屋伊助商店>
・進捗報告
ビジョン:「丁寧な祈りが続く世の中を」
商品・サービスのアイデア:家族や先祖への感謝と祈りにつなげる人形、ヨガ・瞑想・マインドフルネスの関連グッズや空間演出

・アドバイザーコメント
人間の祈りという行為は、昔から今でも人間である以上、永遠にあり続けるものです。祈りを通じて心が洗われていくサポートを、本業とは別のさまざまな分野から提供していく今後の広がりが楽しみです。(WIDE BRIGHT DESIGN 進藤さん)


<株式会社好洋>
・進捗報告
ビジョン:現代の暮らしに合う、日本人形を社会に提供する
商品アイデア:ワントーンの日本人形

・アドバイザーコメント
伝統産業はターゲットや使い方が決まっているものが多いことから、ターゲットも用途も全て変更させるという取り組みが大事です。
日本人形の新しい「意味づけ」を考えて商品開発ができると、たとえ価格が高くても、日本人形というなじみのないものであったとしても、購入への興味が湧くはずです。(株式会社アクアリング 茂森さん)

<三洋製作所>
・進捗報告
ビジョン:樹脂を通じ、モノづくりの「もっといいこと」を伝え、心がいきいきする社会を実現させる
商品アイデア:延伸技術を使って香りを閉じ込めたエコバッグ、靴ひも、アクセサリーなど

・アドバイザーコメント
強み×アイデアという発想自体はプロダクトアウト的で、作ったはいいが売り場所がわからない、売れないということになりがちです。
ユーザーを単に「女子大学生」と広く捉えるのではなく、その中でもどのような価値観を持っている人にフォーカスするのか考えられると完成度が高まったと思います。(ミテモ株式会社 澤田さん)

<太美工芸>
・進捗報告
ビジョン:珠のように磨き抜かれた社会づくりに彩りを添えていく
商品アイデア:24節気カード

・アドバイザーコメント
掲げたミッションから、室内装飾品という商品までの道筋は悪くないと思いました。
コストと商品力のバランスをどうとるかはこれからの課題で、ブランドビジョンからもう少し世界観を構築できると、高コストでも売れていく可能性はあると思います。(株式会社RW 稲波さん)

<長屋印刷>
・進捗報告
ビジョン:やってみたいをカタチにする
事業アイデア:「こども絵の本」子どもの作品を世界で1冊の特別な絵本、​データのカタチにするサービス

・アドバイザーコメント
着眼点や、親御さんのニーズを的確に捉え、掘り起こしておられます。
自社の強みも活かし、競合他社では取り組みにくい商品+サービスの構想であり、デジタルとアナログを上手く組み合わせた秀逸なビジネスモデルだと思います。やり方によっては大きな成功につながる事疑いない、年に数件出会うかどうかの素晴らしい事業案だと思いました(日吉屋クラフトラボ 西堀さん)

<深尾商会>
・進捗報告
ビジョン:ALL Men Huddle!!ThOooo ~未来をともに考え、喜びを分かち合おう〜

・アドバイザーコメント
社長自身の想いや価値観をベースに、ビジョンおよび会社としての役割を更新しようと取り組んでいること自体は、事業の根幹を為す強みの源泉となるのでGOODだと思いました。(ミテモ株式会社 澤田)

<付加価値創造>
・進捗報告
ビジョン:段ボールの可能性を追求してホッとする、ウキウキする時間、空間を提供する
商品アイデア:段ボール椅子(個人用、法人・イベント用)

・アドバイザーコメント
「ダンボール」という製品が、単なる運送用のツール/ケースの役割だけでなく、実は人々の生活を豊かにしてくれる素材であり、さらには地球環境も豊かにしてくれる素材であるということに目をつけたところというのは、とても良いと思いました(WIDE BRIGHT DESIGN 進藤さん)

各チームのみなさん、3ヶ月間のワークショップお疲れさまでした。ワークショップ期間終了後は、事業化を促進するために、チームのフェーズに合わせたアドバイザーのサポートを受けながら、ビジョンの磨き込みや商品開発、テストマーケティングなどのチーム活動に臨みます。ハンズオンサポート期間中の活動報告は約4ヶ月後。どうぞお楽しみにお待ちください。