2021年10月下旬、ものづくり中小企業×ビジネスパーソン×デザイナー×デザイン系学生の協働による事業創出を行う価値創出プラットフォーム「FUXION(フュージョン)」のワークショップ報告会が行われました。
FUXIONは以下の3つのステップで構成されています。
ステップ1:イベント(デザイン経営講座等による講義形式)
ステップ2:ワークショップ(事業者とビジネスパーソンやデザイナー、デザイン系学生がチームを組み、デザイン経営を学びながらブランドビジョン構築や商品開発・事業開発を実践)
ステップ3:ハンズオン(ステップ2のワークショップで開発した商品・事業を高付加価値化)
ワークショップはものづくり中小企業とデザイン系学生が協働するNEXT(ネクスト)と、ものづくり中小企業とビジネスパーソン、デザイナーが協働するXROSS(クロス)の2つのコースに分かれ、8月のキックオフを経て3カ月にわたり実施されました。
▲NEXTキックオフの様子
▲XROSSキックオフの様子
ワークショップの期間中、各チームはブランドビジョンの構築やマーケット調査を、講義と並行して行いながら新商品・新規事業開発に取り組みました。市場を調査するため新商品の想定ユーザーにヒヤリングを行うなど、事業者を中心として各チームが積極的に活動を行い、新商品・新規事業開発のノウハウを実践を通して身につけていきました。さらに、各チームにはデザインやマーケティング、事業開発のプロフェッショナルがアドバイザーとして伴走。専門的な観点で各チームにアドバイスをすることで、新商品・新規事業開発の解像度を高めていきました。
▲各チームが実施した市場調査の例
▲ワークショップに伴走したアドバイザーによるコメントの様子
そして3カ月に及ぶワークショップの成果報告会が、XROSSが10月20日(水)17:00~21:00に、NEXTが10月23日(土)10:00~17:00にそれぞれ開催され、すべての参加チームがワークショップで学び実践した成果を発表しました。XROSSの発表会には、ゲストアドバイザーとして中部デザイン団体協議会 事務局長 森本 健 氏、トランクデザイン株式会社 代表取締役 堀内 康広 氏、Culture Generation Japan 代表取締役 堀田 卓哉 氏、y2. Design Consulting 代表取締役 上田 義弘 氏、立命館大学 経営学部経営学科 准教授 後藤 智 氏(オンライン)が、NEXTの発表会にはゲストアドバイザーとして名古屋市立大学 講師 影山 友章 氏、大同大学 准教授 舟橋 慶祐 氏、愛知県立芸術大学 准教授 本田 敬 氏、そしてXROSS同様中部デザイン団体協議会 森本 氏が参加しました。発表では、ブランドビジョンや商品・事業コンセプトに加えモックアップなども披露され、参加者は互いのチームに質問やコメントをしながら3カ月の成果を振り返りました。報告会の様子を画像でご覧ください。
▲XROSS 報告会冒頭の様子
▲XROSSに参加した株式会社ファーストを事業者としたチーム「菜園G」の発表の様子
▲XROSSに参加した船橋株式会社を事業者としたチーム「船橋」の発表の様子
▲XROSSに参加した有限会社木村ウッドテクノを事業者としたチーム「冷静と情熱のあいだ」の発表の様子
▲XROSS 報告会終盤の様子
▲NEXT 報告会冒頭の様子
▲NEXTに参加したStudio Nを事業者としたチーム「サマーウォーズ」の発表の様子
▲NEXTに参加したホーユー株式会社を事業者としたチーム「CHAN」の発表の様子
▲NEXTに参加した有限会社 竹正を事業者としたチーム「NURU」の発表の様子
▲NEXTに参加した深田木工所を事業者としたチーム「ぽくぽく」の発表の様子
▲NEXTに参加した株式会社ラ・カーサを事業者としたチーム「やつどき」の発表の様子
▲NEXT 報告会終盤の様子
このようにワークショップNEXT / XROSSの報告会は盛会のうちに終了しました。各チームのメンバーが緊張しながらも3カ月の成果をプレゼンで懸命に表現し、アドバイザーからのフィードバックを壇上でもメモしながら、真剣且つ笑顔でやり取りをしていたことが大変に印象的でした。この報告会で発表された商品や事業は、これから事業者が実際に事業として立ち上げ、成長させていく芽となるものです。ここからは、ワークショップに参加した事業者はそのままに、ビジネスパーソン / デザイナー / デザイン系学生はチームを再組成します。さらに、アドバイザーの力を借りながら、本格的な事業化に向けた商品・事業の磨き上げやピボットを含めた事業内容の検討などを高精度で行うハンズオンへと移行していきます。ワークショップで芽吹いた商品や事業が、ハンズオンを経てどのように花開き、結実していくのか。名古屋発の価値共創プラットフォーム「FUXION」のこれからに引き続きご期待ください。